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250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2

中国古代建築史 (抜粋) 巻二
 第三章 隋唐五代建築
第7節 宗教建築



 b.楼閣式塔

 唐代の楼閣式塔は密檐式塔と外観形式上幾つかの共通点があり、例えば方形平面や各層に重ね板の迫り出しによる出檐等である。但し、両者は以下の幾つかの点で主要に区別される:
 一つは、楼閣式塔の層数はだいたい7層を超えず、密檐塔の層数は往々にして7層以上である;
 二つは、楼閣式塔の各層の層高は一般に、下から上に順次低減し、密檐塔は底層が特に高く、上部の各層の層高は突然低くなる;
 三つは、楼閣式塔の塔身表面は通常柱、枋、斗栱らの木構部材の形象をを隠出するが、密檐塔は多くがこの類の表現が無い;
 四つは、楼閣式塔の塔身は下から上に向かって斜めに真っ直ぐ逓減し、各層の出檐の外縁を連ねた磚は1本の直線になり、木構造仏塔と同じで、密檐塔の塔身は栱苦戦的な巻殺を採用する。
 現存の唐代楼閣式塔は、基本的に方形平面で、五代や遼宋の楼閣式塔は、却って殆どが八角形平面である。この種の変化は主要に木塔構成の工法の改変と関係する筈だろう。平面は方形より八角形に転変すれば、明らかに構造中の薄弱な角部分が無くなり、面から平均に応力分布をするようになる。この変化を推測すると、唐代中後期に始まり、五代時期に至り、八角形は已に十分流行の仏塔平面形式に成っていたかも知れない。

(大雁塔)
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09111598.jpg

 現存の著名な唐代の楼閣式仏塔は、長安慈恩寺大雁塔であるが(図3-7-39)、唐代の塔身は明代の修理時に磚を積んで内に包まれたが、現状は依然ほぼ原来の外形の輪郭を保っている。この塔は最初、唐高宗永徽三年(652年)建立され、玄奘法師自ら参与して建造された。“塔基面は各140尺、西域の制度に倣い、旧来の方式によらなかった。塔は5級あり、相輪、露盤があり、高さは凡そ180尺”。建塔の目的は本来、西域から持ち帰った経典や仏像を貯蔵するためで、表は磚で心は土を材料にした工法を採用し、長く塔内の便を図れず“草や木が穴を開け段々請われていった。長安中(702年前後)、旧塔を取り除き、新塔を造り、“東夏刹表旧式、特崇于前”。この言の東夏旧式(注;東の華夏=中国の旧い様式)、即ち模擬木構造楼閣式塔の様式を指している。現状の塔高は64m(換算して、218唐尺)7層である。底層と2層の面幅9間、3・4層は7間、5層以上は5間で、各層四面の中央間にアーチ門を開き、塔身の外壁は倚柱と頭貫を隠出する。各層の塔檐は正反の重ねた迫り出しを採用する。塔頂に相輪露盤はない。塔内は中空で、各層架構は木楼板を以ってする。建造年代の近い長安香積寺塔と対照的に、塔身外観は原有工法の特徴を保っている。

(香積寺塔)
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09135585.jpg
 香積寺は永隆二年(681年)に建てられ、高僧懐惲が四年に大塔を建て、“塔の周囲200歩(原注、200尺の誤りに当たる)、真っ直ぐ上に13級”。現状の磚塔平面は方形、底層飲まん幅9.5m(唐尺換算28尺)。塔した基台寸法不明、塔身の面幅から推算して基台50尺は可能である。塔身の残存は10層で、高さ33m余、各層に柱、枋、斗栱を積出し、迫り出した出檐の下部は2筋の斜角に置いた磚牙の装飾線がある(図3-7-40)。香積寺塔の外観形式は密檐式塔の特徴を融合したようである;底層はかなり高く、2層以上は突然現象し、底層高さの1/3にも足らない。但、塔身は直線の収分を作り、各層は模擬木部材を隠出し、典型的な密檐式塔とは異なる。塔身の層数は多く、その上部各層の高さが旧に低く成る事が主要な原因である。前述の隋文帝チキ、曇崇が建てた11級磚塔も、この種の情況かも知れない。
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09142487.jpg
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09144255.jpg


 隋唐時期の楼閣式石塔は未だ遺存していない。実例中唯一つ見えるのは、五代呉越の建てた3座の小型石塔で、杭州に在る。石塔の模擬木構造表現は磚塔の必要とする高度さに遠く及ばず、特に出跳部分、例えば平座、斗栱、出檐等、皆木構造の寸法に基づいて、雕刻の工法で出来ている。大型石塔の建造公費を減らす時、木塔或が磚塔はそれを成就し易いが、史料記載の中の北魏が平城に建てた3級の模擬木構造石浮図(高さ10丈、換算で約27m)、及び福建地区に現存する宋代の模擬木構造石塔の実例、例えば長楽三峰塔(1117年)、莆田広化寺塔(1165年)、泉州開元寺双塔(1228-1238年)の体量とその芸術的技術的水準から見ると、唐代楼閣式石塔は、曾て無い程間断無く発展してきたのである。
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09154829.jpg
(杭州閘口白塔)
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09162602.jpg
 杭州閘口白塔は銭塘江北岸の閘口にあるのでその名を得た。それと霊隠寺双石塔とは、形式が近い三座の模擬木構造の石塔である。梁思成が校訂したこの塔の年代は、約960年頃で、五代呉越王末期で、公認されている。三塔の内、閘口白塔の制作は最も精緻である。塔の底部は須弥台座で、形式は経幢底座と類似である。塔身八角形平面で、面は各1間。塔身は9層で、底層には平座が無いのを除くと、各層には皆平座、勾欄、塔身、補作、出檐、瓦屋根の各部分で構成される。各層の塔身の四正面の中央には2枚の連子格子のある扇戸が雕刻され、斜めの四面は実壁である。塔頂は刹を出す(図3-7-41)。塔の上下全体で、塔基部分を除けば、木塔の外観形式の特徴を体現しない所はない。これに因り、この石塔は実際の木塔の寸法を縮小して出来たか、或は、木塔の設計方法を採用した可能性がある。
 石塔の間幅によって、柱高寸法を推測すると、大体、実際の木塔の体量の5分の1である。表3-7-4に、石塔の寸法とその5倍に拡大した後の寸法を示す。中から見えてくるのは、石塔各部分の寸法の間に存在する比例関係で、拡大後の架構と部材寸法は、皆唐宋台の木構造実例と比較すると近づいてくる:
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09495058.jpg
 単材の幅の1/10を分値とすると、石塔底層各面の間幅は272分。この1分数及び拡大した間幅の寸法(4.47m/272分)は、遼代の応県仏宮寺釈迦塔底層の中央間幅(4.47m/263分)は、相当近い。
 石塔の底層柱高(0.61m)と層高(1.233m)の比は約1:2で、これは唐宋の木構造の実例に反映される架構比例の特徴の一つである。その最も典型的な例は、遼代薊県の独楽寺観音閣で、この建築は、学術界公認で唐代の特徴を大量に含んでいる。
 拡大後の間幅、柱高、柱径、檐の出等の寸法は唐宋実例の常用寸法の範囲内になる。只柱高は柱径と間幅に対して言えば低い方に片寄っている(柱径/柱高=1:6、柱高/間幅=1:1426)。しかし、これは或は多層木塔の架構比例の特徴かも知れない。応県木塔の2層平柱の細長比は1:689で(一般殿閣の注は1:8以上)、蘇州雲岩寺の模擬木構造磚塔(五代末)の柱高と間幅の比は1:2前後である。
 石塔本体は建築の小品で、構造問題は存在しない、このため実際の木塔より甚だしく誇大な比例関係に近づけることが出来る。例えば、現状の塔身高(刹の高さを含まない)は、底層柱高の15倍、第5層塔身直径の6倍、各面幅は僅か1間等、これ等は皆実際の木塔とは言っての差異がある所である。同時に、石塔中に表現する幾つかの細部のやり方は、例えば塔門に歓門(注;五彩装飾で門を飾ること)、門の扉に連子格子が在り、平座下の斗栱の眼壁が木(竹)を編んだ菱格子形式等は、地方性に属する工法の反映で、北方の同時期の木構造仏塔とは異なる所である。
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09171473.jpg

c.単層塔

 隋唐の単層磚石仏塔の最も著名な実例は、山東省陣痛時四門塔で、もう一つは河南省安陽修定寺塔である。
(神通寺四面塔)
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神通寺四面塔は隋大業七年(611年)、全体が石造である。方形平面で、面幅7.38m。四面の中央にアーチ門を開き、この名がある。塔内は中心に方柱があり、方2.3m。仏像が柱身四面に寄りかかって設置され、内部天井は中心柱を一周する人字片の斜め屋根状にある。塔高は約13m、塔身の立面は又基本的に方形で、出檐は4層の迫り出しで、塔頂は四つの斜面で屋根を作り、中央に刹を立てる(図3-7-42)。塔身の全体輪郭は方形、直線的で力があり、比例は成熟し、風格は簡潔である。
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(安陽修定寺塔)
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 修定寺塔の創建は、北斉天保年間(551-559年)、隋唐時期に修理され、全体の摸圧花紋の磚で装飾された磚塔である。方形平面で、面幅8.3m。南面の中央にアーチ門を開き、大きさの揃った青石に門框、横木、敷居各部を雕刻する。塔高は20m近く、下は須弥座の塔基である。塔身部分は9.3m、塔頂も残るが、現状は復原された寄棟造(※注1)で、恐らく原状ではない。北斉の石窟中の石刻単層仏塔形象及び窟檐外観は、塔頂に覆鉢頂を作り、四周は、芭蕉葉或は巻雲装飾があり、中央に刹が立つ。塔心室は方形平面で、寸法は塔身面幅の1/2。室内は元、仏像を置いたが今は無い。この塔の突出した特徴は、塔身外壁に満面を摸圧花紋磚で飾ることである。原状の紋様は、唐代の風格があり、修理時になったものである(図3-7-43)。塔基の下を曾て発掘した時、大量に北斉風格の花磚と型取りの磚の残欠が出土し、その中に双抄斗栱の型取り磚及び陶范があった。そこから、この塔の初建時は模擬木構造の外観特徴を持っていたことが判り、同時に塔身に貼り付けた磚の紋様の風格は、素晴らしく美しく、異国の濃厚な色彩を帯びている。これらの特徴は、北斉の石窟、特に響堂山石窟と一致するものである。
    (※注1)四坡頂;普通、寄棟造だが、写真は宝形造に見える。宝形造にも使うのかも知れない。
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 神通寺四門塔は寺院の総体配置での位置は考察できない。修定寺塔は仏殿の前の中軸線の位置にあり、寺内の主要建築物の一つである。
 この2座の仏塔は外観が相似で、方形平面が同じ、塔身の立面も方形に近いとは言え、塔内平面と空間形式は異なる。北斉の響堂山石窟中、窟檐立面は皆登場に作るが、窟室平面は中心方柱と中空の2種の分かれ、神通寺四面塔と修定寺塔の平面形式と相対照的で、その間にある種の連係が存在する。
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09362000.jpg
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(暦城九頂塔)
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 唐代後期、仏塔平面は、それまでよりかなり方形以外の形式を採用することが多くなった。塔身の局部、例えば檐口や頂部は、かなり多くが曲線と曲面を採用し、幾つかの珍しい頂部造型を出現させる。山東省暦城九頂塔はその中の一例である。この塔の建造年代は不詳、八角形単層磚塔で、高さ13m余。塔身は上下部分に分かれる:下部は内凹みの実壁で、条磚を粗く積む;上部は各面が平直で、磨磚対縫工法(※注2)を採用している。正面はアーチ門を開き、塔内に像を置く。出檐は迫り出し方式で上下に凹曲面を作る。檐口線は水平だが、明らかに生出があり、下部塔身平面と相対する。塔頂中部は平らで、中央に3層の小塔1座が立ち、高さ5m余、周りを囲んで外形が同じで、大量がやや小さい3層塔8座が、八方に向いて立ち、下部塔檐の折れ曲がる所に正対する(図3-7-44)。
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09373672.jpg
この塔の塔身は上下層に分かれ、処理の工法が区別されるのは北魏嵩岳寺塔底層とほぼ同じである。原状の塔門の位置から推測して、塔身下部の粗く積んだ部分の四周は階段等があるべきだが、調べる手がかりが無い。
  (※注2)磨磚対縫工法;磚を正直方体の磨き、積み上げる時に磚と磚の間のモルタルを搾って、
      壁面がピッタリ隙間なく、表面はつややかに仕上げる工法(下図参照)。
250 4.仏塔と墓塔(2) 仏塔2_e0309314_09380761.jpg

※原図番以外の図は、百度百科より引用。

by songofta | 2017-08-20 09:41 | 古建築 | Trackback | Comments(1)
Commented by barr at 2018-06-26 12:49 x
小弟拜服
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