「地球の歩き方」では数行、団体旅行には無い、一人旅のガイド
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254 隋唐の建築技術 (2)斗栱と鋪作層、(3)梁架
中国古代建築史 (抜粋) 巻二
第三章 隋唐五代建築
第12節 建築技術
(2)斗栱と鋪作層
斗栱は中国誇大建築中重要な役割と悠久の歴史がある。この3000年前の西周銅器には已に大斗の形象が出現している。戦国中山国銅器には栱(肘木)の形象が出現する。当然斗栱が実際の建築に使用されたのは銅器に出現するよりもずっと早い筈である。
遺物と文献資料から見ると、斗栱は漢代には已に建築中で重要不可欠な部分と成っている。出土する陶屋と現存の石闕に多種の異なる形式の斗栱が表現されている。南北朝時期、石窟と壁画に表現された建築も大体斗栱があり、柱列より上(正心縫)と頭貫、檐槫(垂木桁)で構成する平行弦の桁架式である縦架構を除き、出跳する斗栱も開始している。
漢代及び南北朝早期は、斗栱形式も多種多様で、器用に使用され、大層異なる。これは一面でこの当時斗栱がまだ規範化されていないことの反映からくるものである。総合的に見ると、その役割は2点を越えない;一つには、頭貫より上に正心縫を用いる意義は、井干か縦架を形成することである。屋根の重量を均等に柱列に伝達するか、壁に重量を承けさせ、柱列或は壁の安定性を保持する。二つめは、出跳する意義は垂木桁(挑檐檩)を承けるのが主で、出跳する栱(肘木)は直接柱上に挿し、横栱と交叉しない。出跳する栱と縦架はそれぞれその職を司り、その間には密接な連係は無く、更に梁との連係も起きて来なかった(図3-12-18)。
第三章 隋唐五代建築
第12節 建築技術
(2)斗栱と鋪作層
斗栱は中国誇大建築中重要な役割と悠久の歴史がある。この3000年前の西周銅器には已に大斗の形象が出現している。戦国中山国銅器には栱(肘木)の形象が出現する。当然斗栱が実際の建築に使用されたのは銅器に出現するよりもずっと早い筈である。
遺物と文献資料から見ると、斗栱は漢代には已に建築中で重要不可欠な部分と成っている。出土する陶屋と現存の石闕に多種の異なる形式の斗栱が表現されている。南北朝時期、石窟と壁画に表現された建築も大体斗栱があり、柱列より上(正心縫)と頭貫、檐槫(垂木桁)で構成する平行弦の桁架式である縦架構を除き、出跳する斗栱も開始している。
漢代及び南北朝早期は、斗栱形式も多種多様で、器用に使用され、大層異なる。これは一面でこの当時斗栱がまだ規範化されていないことの反映からくるものである。総合的に見ると、その役割は2点を越えない;一つには、頭貫より上に正心縫を用いる意義は、井干か縦架を形成することである。屋根の重量を均等に柱列に伝達するか、壁に重量を承けさせ、柱列或は壁の安定性を保持する。二つめは、出跳する意義は垂木桁(挑檐檩)を承けるのが主で、出跳する栱(肘木)は直接柱上に挿し、横栱と交叉しない。出跳する栱と縦架はそれぞれその職を司り、その間には密接な連係は無く、更に梁との連係も起きて来なかった(図3-12-18)。
南北朝後期には、木架構の発展に伴って、柱頭の間に頭貫を架設し、柱頂に大斗と斗栱を設け安定性を更に強めた全木架構の框架呼応造が出現する、即ち前章のⅤ型である。この時、斗栱の順身栱と柱頭枋、頭貫が結合し、出跳する栱と梁栿が結合し、十字に交叉、大斗の口内に置かれ、徐々に規格化した斗栱組――鋪作が形成され、その役割は已に出跳する檐に限られず、架構中の縦横の部材の結合点と成った。前章の南北朝木架構の技術部分で、我々は北斉が開鑿した南響堂山石窟台1,2窟窟檐上の斗栱と公認された南北朝と、更に南北朝の影響のあったかも知れない日本の飛鳥式建築について知った。南北朝後期に出現の、下に柱網、中に鋪作層、上に屋根架の3層を積み重ねた木架構体系は、その中の斗栱と頭貫、柱頭枋から成る鋪作層によって、架構の全体性と安定性を保持するのに重要な役割が有った。唐代には、斗栱の発展は段々と複雑になり、出跳が多くなると、梁栿の重なる層数も多くなり、鋪作層を高く増し、一連の串のような矩形と三角形の井干状の框を形成し、架構の安定に更なる大きな役割が出来た。斗栱は早期の単純に出跳する屋根檐の重量を承ける物から発展して、縦架と横梁が挿し合って交錯し、架構の勇気的な部分となり、南北朝後期に始まり、唐に成熟し、宋代に高度に規範化され、元以後又形骸化が始まり、明清時期に至って、梁柱間を埋める部材と装飾に成り変わり、二度と構造上の役割を持たなく成った(図3-12-19)。
唐代の石刻や壁画に描かれた幾つかの斗栱のある建築図像と、実物を結合すると、唐代斗栱の変化が見えてくる。
唐代で最も簡単な斗栱形象は、柱上に大斗を用い、大斗口の内に梁を承けるもので、例えば、唐韋迥墓壁画城楼に示される(図3-12-20-②)。実物は河南省登封の会善寺唐浄蔵禅師墓塔に見られ、その梁頭は大斗の外に出て、斜めに切られ、“劈竹昂”の如き様式である。この類の簡単な斗栱は多く庁堂か廊廡に用いられる。
出跳が一つの斗栱は敦煌329窟に見られ、出跳端に令栱を施し橑檐枋を承ける。梁は第一出跳の栱の上に置く(図3-12-23-②)。
出跳が2つの斗栱(所謂、二手先)は、西安大雁塔の門楣石刻仏殿と乾県唐懿徳太子墓壁画の3重闕に表現されたものが最もはっきりしている(図3-12-20-③)。その柱頭と隅鋪作は全て大斗の口内から華栱が2段に出跳し、第2出跳端に横に令栱を施し、橑檐枋を承ける。その縦架は頭貫の上に泥道栱1本が上に柱頭枋1本を承けて1組とし、数組を重ね、上に檐槫(垂木桁)を承ける。第2跳の華栱の上、令栱の内に、又垂直の枋1本を出し端部が、第2重の泥道栱と交叉するが、それは内部の梁か枋の端部である。その中備えは、頭貫上の叉手(人字型の栱)を用いて第1重の柱頭枋を承け、その上に更に斗子蜀柱(短柱で斗を承ける)を用いて、上層の柱頭枋を支える。それらの隅鋪作は、正、側面の出跳する各2重華栱以外、45°の隅縫も2層の隅華栱を出す。
出跳が3つの斗栱(所謂、三手先)は、懿徳太子墓壁画の城楼に見られ、その柱頭及び隅鋪作は皆、大斗口より3層の華栱を出跳する。第3層の華栱の出跳頭は横に令栱を設ける。華栱の上は垂直の枋頭が1本露出し、柱頭枋と交わる。中備えは、人字形の栱で、上に2層の斗子蜀柱を用い、皆上に柱頭枋を承け、その形式と出跳2津の斗栱はほぼ全て同じで、只華栱が一つ多く出跳するだけである(図3-12-20-④)。
この他に、日本の奈良時代の建築に、まだ3出跳があり、下2跳は華栱で、上1跳は昂とする、奈良薬師寺東塔(730年)と唐招提寺金堂(8世紀下半)の如きで、国内に唐代の図像或は実令が見当たらないと言っても、盛唐壁画中に已に2跳華栱2跳昂の例を見るので、盛唐時期にこの工法があったことは校訂出来るだろう。
出跳が4つの斗栱の例は、唐高宗総章三年(670年)《明堂規制詔》中にある明堂がある。詔書が言う、明堂は方9間、周回36柱、“下昂72枚を用い”とあるので、柱頭鋪作には2下昂を用い、2昂を用いる場合その下は必ず2跳華栱があるので、初唐時期、建築では出跳4つの斗栱が使用されていたことが証明される。
出跳4の形象の最早は、敦煌172窟北壁の盛唐に描かれた観無量寿経変の壁画である。描かれた仏殿の前殿の柱頭及び隅鋪作は、全て4跳で、下2跳は華栱、上2跳は下昂で、出跳した外端は皆横栱を用い、その2,3跳の上は二重栱を用いて、宋式が言う所の“瓜子栱”と“慢栱”で、栱の上に素枋を承けるのは、宋式で言う”羅漢枋”である。隅鋪作は45°の斜めに出る隅華栱の上に、隅昂がある。その中備えは、下層に叉手に替えて駝峰を用い、その上は2跳の華栱を出跳し、跳頭に横栱を加え、羅漢枋を承ける。この絵の斗栱は中備えに駝峰を用いるのを除けば、仏光寺大殿と全く同じである(図3-12-21)。仏光寺に用いられた斗栱と梁架は盛唐時期に已に出現していたことが証明でき、総章三年の《明堂規制詔》の記載も又、その出現時期を7世紀中期の初唐に繰り上げる。
この画に描かれた2重下昂は、今の所、最早の唐代昂の形象で、昂の先端が斜めに尖って出るので、批竹昂と言われる。昂は漢代には“櫼”と呼ばれ、説文解字では“櫼、楔(くさび)也”と説く。その形象は後漢の明器に見え、隅角の45°の継ぎ手に用いた。現存の南北朝の石刻や壁画にはその形象は見られない。だが、日本の現存の飛鳥建築遺物中で、法隆寺回廊を除いて、他の4座の鋪作は皆下昂を用い、その昂尻は皆内槽の柱縫に伸びて、柱頭枋と交わり、中間は下平槫を承ける。これで判るのは、南北朝末期の昂は斜め梁に近く、外端は檐を担い、後尾の中段は下平槫を承け、長さは1間2椽であった。(技術が)伝入して建立された唐招提寺金堂の昂尾も長さ1間で、内槽縫の上に伸び、盛唐時期に依然として以前の工法が続いていた事を表している。唐代の下昂の実例は、仏光寺大殿に見られ、柱頭鋪作の第2跳の華栱上に2重下昂を用い、外端は檐を担い、後尾の長さは1椽だけで、草乳栿中部、下平槫中心線の下に掛かる。但し、964年に建立された福州華林寺大殿の昂身の長さは1間2椽である。これは、南北朝末から初唐盛唐時期は長さ1間2椽で、中晩唐時期は短くなり半間1椽であったことを表している。華林寺は辺遠の地帯にあり、建築発展が滞ったため、早期の作法が保たれたのであろう(図3-12-22-②)。
鋪作の下昂は2種の役割があり、早期の長さ1間2架の時は、実質は斜梁で、内外槽を連結して一体とし、外端は檐を担うことが出来る。《営造法式》大木作図様の殿堂側面図中、8鋪作と7鋪作の2図は、その副階は皆斜梁を描き、即ち下昂が変化して形骸化した痕跡となる(図3-12-22①)。中晩唐時期、昂身が長椽に短く成った後、その役割が再び斜梁として梃子と成ることは無く、両端は別々に橑檐枋と下平槫が伝える重量を承け、平衡を取得する。この時、それはまだもう一つ別の役割があり、即ち屋檐の高さを減少させることで、併せて主要な功能となっている。一般に斗栱を出跳する檐に用いる時、斗栱を1跳する毎に、橑檐枋は1足材を高くする必要がある:だが、下昂は下に向けて斜めに出ることから、2跳出る毎に1足材が高くなり、栱を用いる時に比べ半分に減少し、このようにして、出跳が多くて又屋檐がそんなに高くしたくないことが必要な時、下昂を用いて解決できる、この役割は仏光寺大殿の柱頭鋪作の表現をみればはっきりしている。これに拠り、我々はこの様に言うことができる、早くは唐高宗、則天武后時期、斗栱の発展は已に相当成熟し、そとに向けて4層という多くの出跳が出来ていたと。この時鋪作と架構は融合して一体となっていた:建物の向きの泥道栱や柱頭枋組織は縦架の中に入り、梁枋は往々にしてそとに延び出跳する華栱となり、縦架と横架は、出跳する栱が互いに垂直に挿入し合って交織し、井干状の鋪作層を形成する。出跳する栱層が増加するにつれ、鋪作層の高さも増加し、剛性も強化され、更に好い安定な架構作用をもたらし始める。大型建築に用いる所の斗栱の出跳数は中小の建築より多く、増大する出檐を除き、鋪作層の高さと交互に挿入し合う縦横の部材の層数は増加し、更に大きな安定性の架構作用を起こさせたのも、重要な原因の一つであった。
上述で仏光寺のこの種の斗栱と架構は初唐に已に存在していたと我々が論証したとしても、現有の唐代斗栱形象は唐代200余年中に見られ、まだ変化成熟の過程にあったのである。
(柱頭鋪作):
大雁塔門楣石刻と懿徳太子墓壁画では、出跳する華栱には最上層にのみ外端の令栱が用いられ、下面の各層には全て出跳端に栱がなく、宋式で言う“偸心”である;だが敦煌172窟の盛唐壁画には、4跳する出跳端毎に栱が有り、即ち宋式で言う“計心”である;それとは別に、第2、第3跳の上にはまだ瓜子栱、慢栱の両重栱があり、宋式の言う“重栱”である。これは斗栱が繁複な方向に発展している事を表している。当然、毎跳端の横栱の上には羅漢枋を承け、鋪作層の安定と各組鋪作間の連係を起こす一定の役割が有る。
(隅鋪作):
前に挙げた北朝の陶屋は只45°の隅栱が有るだけで、正側面の華栱はない。現存の日本飛鳥時代建築もこうなっている。唐総章三年の《明堂規制詔》に説明する四周36柱、下昂72枚を用い、その隅柱上も只2枚の昂が有るだけで、つまり45°の隅昂で、正側面には下昂が無い。この他、敦煌329窟の初唐壁画にはまだ正側面の華栱だけ有って、45°の隅華栱の形象がない。このことで知られるのは、初唐前期の隅鋪作に於いては、同時に正側面縫と隅縫を用いた斗栱の例が無いことである。この現象は恐らくこの当時まだ3方向に出跳する斗栱の枘仕口問題が解決していなかったのであろう。だが、8世紀初の建立された大雁塔門楣石刻と懿徳太子墓壁画では、却って皆、正側縫と隅縫の3方向に出跳した華栱が描かれている。この時には枘仕口構造は解決していて、隅鋪作を3方向に出跳させることが出来た。これは大体《明堂規制詔》が頒布された670年以後で、大雁塔の701年以前の20年間にはっせいしたようだ。この現象は間接的に、則天武后が大いに土木を興した時、木構造建築技術が発展したことを表している(図3-12-23)。
(詰組):
南北朝では初唐に到るまで、詰組を用いず、只人字形栱(叉手)だけ用いるか、叉手の上に更に蜀柱と斗(斗子蜀柱)を立てるかするが、だが未だ出跳下例は見ない。北朝の陶屋や、参考に供する日本の飛鳥遺構から、初唐の大雁塔門楣石刻と懿徳太子墓壁画も全てこの様である。今日までに見る最早の詰組が出跳する例は敦煌127窟壁画で、詰組の出跳は、おおよそ盛唐に発展して出現する。詰組の出跳は、唐代では柱頭鋪作より少なく、その跳端は羅漢枋を承け、羅漢枋を通って柱頭枋と連結し、鋪作層の全体性と出跳する栱の安定性を増強する(図3-12-24)。
(下昂):
前に述べた様に、下昂の後尾は初期の長さ1間2椽より短くなって、中晩唐時期には長さ半間1椽になり、これも唐代早晩期の変化に属する。敦煌壁画と仏光寺大殿の下昂は、昂首が皆斜めに下向きに切り落とされ、“批竹昂”と言われるが、今まで日本の飛鳥式建築では垂直に昂首を切り落とした形象しか発見されていない。
(3)梁架
唐代木架構建築の梁は、形式で分けると直梁と月梁、用途で分けると明栿と草栿の2種になる。
直梁断面は矩形で、月梁は栱背が凹形の弧を描き、別称を虹梁と言う。殿堂架構では、梁は上下2層あり、下層は鋪作と結合し、鋪作層に位置し、上は天井板を承ける。それは暴露された室内にあるので、明栿と言う;天井板の上は、又架設が垂木桁や椽、屋根面を構成する屋根の梁を承け、それが天井板より上は、人には見えないため、部材架構は稍々ぞんざいで、故に草栿と言う。殿堂架構の冥府は多くが月梁で、草栿は皆直梁である。庁堂架構の梁は外に暴露されているので、皆冥府で、月梁でも良いし、直梁でも良い。
唐代に明栿の月梁と草栿の直梁を兼用した例は仏光寺大殿である。殿の前後左右四面の各深さ1間2椽は、内外柱の柱頭鋪作の間に跨度2椽の梁、宋式の言う“乳栿”が架かる。梁の両端は第1跳の華栱上に置き、檐柱の外に出跳するのと内柱に出跳して第2跳の華栱となる。殿の内槽の深さ2間4椽は、上に架す梁を“四椽栿”と言い、梁の両端を伸ばした後、外槽の梁架の上から圧える。この乳栿と四椽栿は皆月梁で、浄跨(※注)部分の上部は両端を巻殺し弧線とし、下部は少し凹んで、梁の外観を栱のようにする。明栿は只天井板の重量を承けるだけで、浄跨は又下にある出跳した斗栱により多くを減去し(仏光寺内槽の深さ441“分”で、四跳した斗栱で減じるのは188“分”なので、梁の浄跨は253“分”となり、1/3強が減去する;外槽は深さ220“分”、1跳した斗栱で減じるのは50“分”なので、梁の浄跨は170“分”となるので、1/4若が減去する)、故に月梁形にすることは、明らかに流れるで力が有り、承ける重量が軽く成るとしても、殿内では大層良い装飾効果がある。天井板より上の草栿は屋根の重量を承けるので、直梁とし、四椽栿の断面はその下面に相応した明栿に比べて大きい(図3-12-25)。
(※注)浄跨:柱の間の正味のクリアランス分
2つの殿の梁栿寸法と高さと浄跨の比は下表を見よ。
唐代梁架の上で支持する部材は、明栿では叉手と駝峰で、草栿では木塊で、宋式の言う“敦㮇”で、これも低い柱を用いる。叉手は2つの木が相支え、梁の上に置き、三角形の架構を形成する。漢代は“牾”とか“梧”と言い、その形象は、江蘇省江都鳳凰河後漢墓の外棺の建築の雕刻に始めて見え、南北朝から隋唐に至って皆使用している。唐宋時期は、その形が礼儀中の叉手の立った時の手臂の形象に似ているので、“叉手”と言われた。仏光寺大殿や南禅寺大殿では、その片梁の上に皆叉手を用いて大棟桁を承け、五代宋初に至ってやっと桁の下に侏儒柱を加え始め、段々と叉手に大体するようになった。平梁とその下の各層梁の両端は、明栿ならば駝峰で支える。駝峰の実物の最早は、北斉河清元年(562年)の厙狄回洛墓木棺で、唐南禅寺と仏光寺の二大殿に実物があり、形式は異なるが、装飾のようk注から生まれたことを示し、この時已に多種の形式が出現していた。初唐以前、中備えの下層は多く叉手をもちいていて、美観の要求から、そとに払う曲線を作って、形が人の字の様になり、俗に人字栱と言い、日本の古建築でもこの部材があり、蟇股と言って、“叉手”に読み音が近く、古代にもこれを叉手と言っていて、盛唐に至って逐次駝峰に改まり、敦煌の唐代壁画中で見ると、中備えの駝峰も多種の形式があった。
(屋根の形式)
唐代に常用された屋根形式は主要に四阿(寄棟造)、覆両頭(入母屋造)、両下(切妻造)と攢尖(宝形造)等で、硬山(注;切妻造で妻壁と屋根が密着したもの)はまだ無い。
四阿屋根の実例は、即ち仏光寺大殿である。それは殿堂架構で、明栿部分は正面側面が同じで、外槽は一巡する回廊に成る。構成は四面傾斜の屋根で、その妻面部分の垂木桁は正面の対応するものと同高で、45°の隅の線で交わる。このため、天井板以上は、妻面には主要梁架に垂直に草栿を設け、“丁栿”と言う。丁栿の上に架設した妻面の各垂木桁は、正面の桁と交わり、交点の上に隅梁を架して、段毎に接続し、次間の継手の中点の上の所で大棟と交わり、4斜面の屋根架構を形成する。大棟桁と隅梁の交わる所は、上面に鴟尾が安置され、かなり大きな集中荷重が掛かり、次間継ぎ手の草栿と平栿の他に1本のこれと同高の平梁と叉手を加え、大棟の外端を承け支え、これを“太平梁”と言う。太平梁と平梁は相並び、共同で鴟尾の荷重を承ける。この太平梁も丁栿が担う(参考図3-12-4)
両下屋根は、最も普通の屋根形式だが、国内に実物は遺存しない。出土した唐代の明器を看ると、屋根の両端が外に跳び(出際)ものが頗る多い。日本に現存の飛鳥、奈良時代建築中、法隆寺回廊、伝法堂と海龍王寺西金堂は皆両下建築で、参考に出来る。
攢尖屋根建築は、隋唐時期最大のものは則天武后の明堂上部に当たり、円形の攢尖屋根であった。唐塔は多くが方形で、方形木塔の屋根は方形攢尖屋根である。近年出土した唐墓の明器なかには、方形、円形、六角、八角亭等の異なる形式がある。実物が無いのでその具体的な工法は尚建中を待っている(図3-12-26)。
⇒ 目次7 中国の古建築技法”以材為祖”
⇒ 総目次
⇒ 目次1 日本じゃ無名? の巻
⇒ 目次2 中国に有って、... & 日本に有って、... の巻
⇒ 目次3 番外編 その他、言ってみれば の巻
⇒ 目次4 義縣奉国寺(抜粋)中国の修理工事報告書 の巻
⇒ 目次5 日本と中国 あれこれ、思うこと の巻
⇒ 目次6 5-8世紀佛
by songofta
| 2017-09-02 20:53
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